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震災の記憶の弐 水槽崩壊の現場

でもって、ここら辺だけの震災と思ました。
栗原や岩手沖の時と同じにこの近辺だけの災害だと思っていた訳です。
勤務中の被災で、停電でTVも見れませんし、ラジオもありませんから情報はその場の状況しかありませんでした。取りあえず人員確認と状況確認で小一時間はかかり、その後信号交通網の麻痺があったので、順次荷物を取りに行き避難から2時間後に帰宅送迎を開始。
地震が自宅に着いたのは20時近くで、家族は車の中に布団を持ち込んで駐車場に避難していました。家人の無事を確認した後に自宅を確認します。
水槽のある部屋はビーシュリンプの30cm水槽がラックごと倒れて部屋一面にガラスと水と泥がぶちまけられた状態です。生きたエビをと思い探しましたが、暗闇の中見つけることはできませんでした。仕立てたばかりの45cm水槽は内容水の3分の2があふれた状態で、水槽本体に異常はないようですが蓋が割れて沈んでいます。中の魚たちは半分ほど水槽外で死んでいました。でも、停電でヒーターがない中、残りの魚たちもいずれ凍死するのは目に見えています。翌朝目が覚めると、ベタとヤマトを残してみな凍死していました。ヤマトは身を合わせて息を潜め、ベタは最後の力でじっと耐えていましたが、この二日後に没しました。寿命の長い人間がペットたちの死にゆく姿を見るのはしょうがないことで、私も何回か看取ってきましたが今までは少なくとも天寿を全うさせてあげられたというか、老齢で大往生という死でしたが、今回のように震災という形であっけなくも死なせてしまったことは初めての経験でした。
しかし、家人が離れ離れにならず皆無事であったことは、今回の震災において大いなる幸運でした。子と自分は津波の心配のないところで地震に遭遇しましたが、妻は地震の30分前まで名取エアリに買い物に出かけており、帰宅直前に地震に遭遇。一つ間違えば危うかったとおもいます。我らの仲間の一人も休みであったがゆえに巻き込まれたものがおり、本当に本当に危うい状況でした。

by marchbrown | 2011-06-27 20:41 |